カリキュラム1年制、継続可能
※マスターコースを
継続される方のみ
2年目以降、
2日・1日コースを
特別料金で受講できます
人形制作とは総合芸術とも言えるものです。
人の形を借り表現するまでに、デッサン力から石塑、ビスク、布、皮等あらゆる素材を扱う技術が必要です。創作人形科では一から丁寧に個々に合わせた指導をしています。
開講日 | <木・金・土曜日クラス>週3日 |
開講時間 | 午前の授業 10時~12時30分 / 午後の授業 13時30分~16時 |
入学金 | 30,000円(初回のみ)* |
授業料 | 440,000円(材料費別・税込み)* |
実習費 | 60,000円* |
諸経費 | 50,000円 |
施設費 | 100,000円* |
合計 | 680,000円 |
担当講師 | 三輪輝子(特別講師)、浦野由美、河津明美(衣装) |
- ※印 学費分納可 手数料5,000円
- 学費には通常の授業料と各講座(クロッキー・校外学習の一部・スクール展)などの参加費が含まれています。
- 入学金は最初の年だけで、翌年以降は不要となります。途中休学される場合3ヵ年有効です。
- いったん納入されました入学金、授業料の返還は、学校都合による場合を除き致しかねますのでご了承ください。
担当講師
浦野由美
- 経歴
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女子美術短期大学彫刻家卒業
本城光太郎氏、岡馬勲氏に師事
個展(銀座人形館)、グループ展ドールファンタジア入選
- 授業内容
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原型を石粉粘土で作ります。
ヘッドから作りサイズが決まったら、ヘッドに合わせて全身を作り、関節を入れていきます。
原型が出来上がったら、石膏型作り→ビスクの流し込み→素焼き→みがき→本焼き→みがき→絵付け→組立の順で進めていきます。
- 持ち物
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作りたい人形のイメージになるもの(写真やイラストなど)
エプロン、ふきん、作ったヘッドを持ち帰るための箱(サイズは作りたい大きさによる)、ヘラ、カッター等手持ちの道具があればそれをお持ちください。
粘土、芯材等は学校で購入できます。
浦野由美先生作品
河津明美(衣装)
- 経歴
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大学卒業後、バンタンデザイン研究所でパターンを学ぶ。アパレルメーカー勤務後(株)パジコ、 (株)コレクターズコレクションでアンティークドール企画に従事
ミワドール工房では衣裳担当、アートマスターズスクールでは衣裳とアンティークドールレプリカを指導
アンティークドール展(銀座人形館エンジェルドールズ)に毎年出品
創作人形館ミワドール(伊豆高原)に作品展示
- 授業内容
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●衣装
衣裳は長い人形作りの最後の仕上げです。同じ人形でも衣裳と髪型で印象が変わります。 基礎からしっかり習得することが人形のグレードアップにつながります。
洋服はビスク、石塑、コンポジションetc それぞれの人形の体型から立体技法によりシーチングで原型をとります。 それを基にそれぞれの作りたいイメージデザインにパターン展開していきます。平面、立体併用
デザインに合った生地、レース、付属品等の選び方などきめこまかくご指導いたします。
人形の着物は初めての方でも簡単に作れるタイプ(ミシン、手縫い)から本格的な仕立てまで習得できます。 帯、被布、足袋、じゅばん、小物など着物に合せて作ります。
●アンティークドールリプロダクション
ジュモウ、ブリュ、AT、マルクなど多数。磨き、メイクから洋服、靴作りまでご指導いたします。 初心者向けのキットもご用意しております。
- 持ち物
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お裁縫用具(裁ちはさみ、糸切りはさみ、シルクピン、縫針、リッパー、メジャー、定規、筆記用具、ノート、シーチング)
作りたい洋服のデザイン資料
河津明美先生作品
ビスクドール制作過程
実際の制作サイズで設計図を作ります。年令、性別、イメージをもとに頭身を決めていきます。 今後この設計図に沿って各パーツを作成していきます。
スチロールの芯材を設計図に基づいて削っていきます。粘土を巻き付けるので少し細めにします。
石粉粘土を巻き付け骨格、筋肉を意識ながら、粘土を盛っては削りをくりかえし作りたい形に近づけて行きます。 制作過程の中で一番時間がかかる山場です。美術解剖学の知識やデッサン力などが必要とされるところです。 じっくりと納得がいくまで取り組むことで力がついていきます。
原型が出来上がりましたら、芯材を掻き出しゴムでジョイントし、バランスをみます。自立すればOKです。
いよいよ石膏型を作ります。パーティングラインに沿って油土の壁を作ります。
周りを板で囲み石膏を流します。これを表と裏それぞれ作業します。
出来上がった型にポーセレンスリップを流し込みます。
型から抜いたパーツを磨いていよいよ焼成です。1230度で約8時間焼成しますと15%小さくなります。
焼けたパーツに色付けをして730度で焼成します。これを2回~3回くりかえします。
ジョイント部分に皮を貼りゴムを通して組み立てます。
本体が完成しました。バランスがとれているため、スタンドがなくても自立します。
シーチングで立体原型を取り、希望のデザインに平面展開し型紙を作成。
人毛やモヘア、化繊などコテを使って丁寧に頭に貼っていきます。
出来上がった型紙を基に、必要であれば仮縫いをして、本縫いへと進みます。
足に合わせて型紙をつくり、好みのデザインに仕上げます。
原型から衣裳まですべてオリジナルの創作ビスクドールが出来上がりました。
創作人形科マスターコースでは春と秋2回の校外学習を行っております。 美術館見学、映画鑑賞、ディズニーなど人形制作のエッセンスとして楽しみながら学んでいます。